日本矯正歯科学会② 【 かみ合わせと認知症の関係?】
昨年のブログでつい?うっかり?日本矯正歯科学会①の題をつけてしまったので、②を書かないわけにもいかずのんびりと更新させていただいております。
さて、学びの多かった昨年の学会ですが、特に私が興味を持ったテーマからピックアップをしています。自分の学習記録も兼ねているので、至らない点につきましてはご容赦ください。
シンポジウム1『矯正臨床における形態と機能の連関を探る』
から鶴見大学の菅崎弘幸先生のお話
【不正咬合と脳血流の関連】
- 動物実験で、歯の喪失により高次脳機能障害が起こった。軟食の摂取で海馬の神経細胞死が起こった。
- ヒトで、補綴治療(歯の欠損にたいして行う、差し歯や入れ歯、インプラントの治療)により前頭葉の血流量が増加した。
また、顎変形症において・・・
- コントロール群に比較して咀嚼時に認知機能領域の脳血流が低下していた。
=不正咬合は脳機能に影響している
- 顎変形症の手術後に低下していた脳血流は上昇がみられるが、手術直後ではなくタイムラグ
がある。顎の運動も装置が外れて保定2年になってやっと回復するとのこと
★個人的なまとめ☺
しっかり噛める機能的なかみ合わせで認知症予防の一助に。
歯を失った場合、補綴治療をすることは認知症予防という観点でも重要。
海馬の脳血流が上がるとのことで、子供~高齢者までどの世代でも噛み応えのある食事は大事
子供は3歳になるとお刺身も食べられて、ほぼほぼ通常の食事可能となりますが、うちの子は牛丼のような薄いお肉やのりのようなものが食べづらいようで。失敗すると喉に詰まりそうになっています。
以前、歯のガタガタで見ていた5歳の男の子のお母様も同じことを言っていて、こういうことか!と思いました。歯並びを直しただけでは咀嚼機能が回復しない場合もあるのかととても興味深かったのですが。
うちの子は歯並びは悪くないのですが、
対策としてはまず詰まりやすそうなものは、前歯で嚙み切ってねと声掛けしてみたり。
奥歯は食べ物をすりつぶすんだよーと教えてみたり。
舌小帯の短縮も関係はあるのだろうと思っていますが(舌の機能が悪いと咀嚼に問題がでるため)、最近はポッピング(舌の機能向上の訓練)もできるようになっているので、もう少し様子を見ようと思います🤩